研究内容

レーザー物質科学とは

レーザー物質科学研究領域では超高強度レーザーと物質の相互作用に関する研究を行っています
世界最先端のレーザー装置を自ら開発しそれを使って新たな相互作用を見出すことに挑戦しています

研究テーマ

超高強度中赤外レーザーの開発

波長5ミクロンの超短パルス中赤外レーザー技術を開発しています
固体レーザー・ファイバーレーザー光パラメトリック増幅などの技術を
駆使してテラワット級の中赤外パルスの発生を目指しています

参考
時田茂樹 他,  “中赤外Er:ZBLANファイバレーザー励起Fe:ZnSeレーザー”,
 レーザー研究49, 402 (2021)
A. V. Pushkin, et al., “Femtosecond graphene mode-locked Fe:ZnSe laser at 4.4  µm,”
    Opt. Lett. 45, 738-741 (2020)

T. Kanai et al., “Parametric amplification of 100 fs mid-infrared pulses in ZnGeP2 driven by a Ho:YAG chirped pulse amplifier,”
    Opt. Lett. 42, 683-686 (2017).
中赤外高出力超短パルスレーザーの開発と軟物質微細加工への応用

 

コヒーレントX線発生の研究

中赤外超高強度レーザーや近赤外超高強度レーザー(T6レーザーと固体表面との相互作用を利用したコヒーレントX線発生の研究を行っています

 

二重ベータ崩壊の研究

大阪大学福井大学と共同で
48Caにおける二重ベータ崩壊の観測を目指しています
高出力レーザーを用いて48Ca同位体を濃縮すること
飛躍的な感度の向上が期待されています
当研究室では48Ca同位体を濃縮するために,
波長423 nmの狭線幅高出力なレーザーの開発を進めています

 

暗黒物質の探索

高強度レーザーを用いて,広島大学等と共同でアクシオンなどの未知粒子の探索を行っています真空内四光波混合というしい手法によって,光子を用いた低質量粒子の発見を目指しています

産業用フェムト秒レーザーの開発

民間企業との共同研究により微細加工に適した
小型高出力なフェムト秒レーザーの開発を行っています


参考
官民による若手研究者発掘支援事業産業用フェムト秒レーザーの開発」